ケアマネージャーが思うことを呟いていくブログ

現職ケアマネ、前職社会福祉士、介護福祉士が福祉、医療、その他興味があることを書き捨てるだけの自己満ブログ

看護職員に求めること(特養)

特養に勤務する看護職員のなかには、病院勤務から転職してきた人が多いと思う。そのような看護職員は、病院と施設のギャップに戸惑うことも多くあると思う。治療第一から、生活第一の場へ役割を移し、人によっては物足りなさを感じる人も多いと思う。特養は…

介護職員に介護福祉士国家資格は必須か

介護現場には、介護福祉士資格を持った職員、無資格の職員がいる。資格の有無は働く上でどのように影響するのだろうか。資格があった方が加算がどうとか、施設のアピールがどうとか色々あるが、働く職員の視点から考えたいと思う。 まず、「資格の有無は働く…

介護を辞めたいと思う新入社員さんへ

もうすぐ6月になり、新入社員にとっては三ヶ月目を迎えることになる。毎年、この3ヶ月間に早々に去っていく新入社員も多くいるといわれている。その理由は、もしかしたら、介護が向いていなかったとか、やりたいことと違ったとか、色々なものだと思う。辞…

新人教育

はやくも4月が終わろうとし、今月から入った新人職員もやっと笑顔で働けるようになった様子だ。今日も現場では新人教育が行われていた。 介護現場では、新卒の新人教育はOJTが基本になっているところが多い。しかし、新卒の新入職員は、座学を基本に教育を…

なぜ看取りを嫌がるか

※看取りケアは、本人と家族の希望のもと、主治医の指示に基づきおこなわれることを前提で読んでください。 人は産まれれば必ず死ぬというのは、よほど小さい子供でもなければ誰でも知っている事実である。 誰でも、死にたくない、と思いながら、その願いは絶…

みたいケアプランを作る

ケアプランは、利用者や家族からすれば自己実現のために自分の課題を整理しその課題を解決するために必要なことを可視化するのに役立ち、 職員からすればケアの内容やその根拠を理解するために役立つ。居宅サービス、例えばデイサービスの職員は、 通所プラ…

合理的配慮

2016年にできた障害者差別解消法により、障害者一人ひとりに合わせた「合理的配慮」が、雇用主や行政の義務となった。努力義務ではなく義務となったのは、障害者当事者にとってはとても大きい。ただでさえ障害者は生きる上で弱者になりやすいため、障害者が…

利用者の組み合わせで改善する問題もある

介護施設では、利用者のBPSDやその他の対応で、色々試しても解決できないことはたくさんあるだろう。利用者はロボットではなく人間なので、「こうすればこういう反応が返ってくる」というほぼ無いと考えた方がいい。偶然の対応でたまたま上手くいったから、…

障害者=可哀相?

ここ数年で、出生前検査が知られてきている。出生前の時点で、ダウン症などの生まれつきの疾患が分かる、というものだ。そして、それを望む人も少なくない。もちろん、そのような制度があり、それを希望するのなから、検査を受けるのに躊躇う必要はない。し…

BPSD

介護施設のほとんどの利用者は、程度に差はあれど少なからず認知症を発症している。認知症の一番の問題は、中核症状よりも周辺症状だろう。 つまり、徘徊、帰宅願望、暴言暴力などだ。一般的に、BPSDは、環境や対応などの要因で生じるものとされている。 適…

家族が納得できる説明

実際に利用者を相手にしていると、「百聞は一見にしかず」ということを常に感じる。例えば申し送りで、 「○○さんが目を閉じて食事をとらない」 と聞いても、 原因が寝不足で傾眠がちなのか、機嫌が悪くて寝てるフリをしているか、などはよく分かりにくい。 …

資源力

介護施設では、いろいろな職員が集まり、知識や能力もそれぞれだ。どの施設でも、現場事務職関わらず職員の質の向上は急務と感じているだろう。しかし、質の向上のためにはまとめ役が必要であり、まとめ役の担当は施設ごとに異なる。しかし、ケアマネージャ…

知的・精神障害者と認知症患者を一緒に考えてはいけない

介護施設で働いていると、認知症の利用者もいれば、知的・精神障害の利用者もいる。 少し話しただけだと、どちらも同じような反応や返事が返ってくるので、対応も同じようなものになってしまいがちだ。しかし、両者には明確に異なることがある。 発症の原因…

職員は仲良くあるべきか

年が明けたと思ったら早くも2月が半分を過ぎようとしている。 そろそろ新年会も落ち着いてくる頃だ。親睦を目的に忘新年会が開かれる職場も多いだろう。 職員間の仲が良くなれば、業務もスムーズに回るという考えで、飲み会や食事会を開く職場もあるはずだ…

介護職の仕事とは~求人広告から考えたこと

日曜日になると、新聞に求人広告が挟まってくるので目を通すことがよくある。 そこには介護施設の介護職員募集の欄が沢山あるが、 そこに書かれている介護職員の仕事案内にほぼ決まって書かれるのが、 「食事、排泄、入浴の介助です!」 という言葉だ。毎回…

「吃音の世界」レビュー

私はもともとそこまで読書は好きではなかったが、大人っぽくてかっこいいという理由だけで読書を始めて以来、毎日三冊の本を決まった時間に読むことが習慣になっている。一冊は趣味の本、二冊目は仕事関係の知識の本、最後に全く関心のない分野の本だ。 意外…

ケアマネが常に考えることとは

これまで居宅・施設問わず、様々なケアマネさんと関わってきたが、自分がチームを引っ張っていきたい人、全て他人に任せる人等色々だった。自分は他職種他ケアマネの目にどう映っているのだろうと気になることがある。ケアマネは基本的に独立している職種な…

福祉人として考えること

以前、「私は施設介護歴が長いから、福祉に関しては何でも聞いてよ」 と自信満々に言って回る職員がいた。経歴を聞くと、そこの介護福祉施設のみ20年勤めている、ということだった。 これはこれで、なかなかできることではないのですごいと思う。しかし、一…

感染予防の基本

先日テレビで、 「マスクは風邪を引いていない人の風邪やインフルエンザの予防にはならないんです」 という話題を取り上げて、コメンテーターが 「ええー!そうなのー!」 というやり取りをしていた。さも衝撃的新事実と言わんばかりに内容だけ取り上げて、…

ケアマネはリーダーなのか

施設の相談員は、いわゆる中間管理職と呼ばれることが多く、施設全体から見たときに立場はだいたい施設長や事務長の下になって現場と施設長や事務長の橋渡しになる施設も少なくない。では、ケアマネもそれ同等の立場にいるべきなのだろうか。 まず、ケアマネ…

相談員とケアマネの業務はどう分担すべきか

施設相談員も施設ケアマネも、施設の「何でも屋」といわれているところは多く、「とりあえず何かあったらこの人たちに任せればいいや」と上の立場の人からも現場の職員さんからも思われることが多い。 もちろん「私はベッドコントロールしかしない」、「ケア…

自分の考えをメモがわりに書いていくブログです。 このメモが、どんな小さなことでもいつか自分のためになることを願って、独り言を記録していきます。